2009年2月のエントリー 一覧

R-1ぐらんぷり2009

今年のR-1ぐらんぷり、いろんな意味でオモシロかったなあ。
ひとつひとつのネタのレベルも高かったし、最後までスリリングで楽しめた。

15日に行われた敗者復活のサバイバルステージに関しては、まあ、あまり言及したいことはない。
結果については、好き嫌いは別にして笑いの量としては順当だったかな、と思うことにしている。
基本的には低調だったと思う。
でもあれぐらいがこれまでのいつものR-1の熱量に近いという気もするのだけど。

で、決勝。
ひとりひとり簡単に。

1.夙川アトム
結構好きなんである。
携帯のやり取りの挟み方のあたりがアイヒマンスタンダードのネタと被るんだけど、それでも独自性は高い。
手帳投げ捨てとか、フリップめくりとかのアクションがスタイリッシュでなかなかクセになるし、ある程度繰り返して見てもそれなりに面白がれる。僕としては、業界用語そのものよりも動きの方が気にいっているみたい。
落ち着いていたように云われていたけど、「どーん!」のアクションの溜めとかがいつもよりちょっとだけ慌ただしかったかな。緊張はしていたのだろう。

で、堺先生がいきなり高得点を出してしまって、その後の配点バランスを崩してしまったことがあちこちでチラホラ批判されているようだけど、そこはしょうがないんじゃないか、と思う。
堺先生が気に入ったのは確かだと思うし、全編、コメントも的確だったと思う。

2.岸学
ジャック・バウアーだけでいろんなパターンに持ち込んでくるところは素直に感心する。
「24」を見ているか見ていないかは、そんなに影響しないような気がする。(僕は見ていない。)
ただネタ的に途中でダレるところがあるんだよね。オチもあまりキレイじゃないし。

しかしこのどきキャンのジャック・バウアーがちょっと前のR-1に出ていた岸学であるという事実は、僕の中で全然結びついていなかった。この日まで。

3.バカリズム
最強。
破壊力もバツグン。
やった、これは期待以上。行ったぞ、と思ったんだがなあ。
発想力、フリップのクォリティ、演技、テンポ、どれをとっても完璧で、清水ミチ子の100点にはちょっとヒキつつもそれでも気持ちはわかるといった感想。

4.エハラマサヒロ
いや悪くはないけど、そんなに高得点が出るとは思ってもみなかったので仰天。
ここでバカリズムより上という評価を出した審査員は関根、サブロー、ラサール、江川。その面子も意外だった。

エハラマサヒロはやはりぐっさんに感じるのと同じ感想を抱いてしまう。
初見その才能にハッと惹きつけられるのだけども、何度も見ているうちにパターンがつかめてしまって面白さの度合いが薄れるという印象。
だから何度も見てるこのネタは僕にとっては相当ウザくなりつつあったようで。

5.サイクロンZ
思ったよりおもしろかったな。
たまーに見たい感じ。

6.鳥居みゆき
これまで見たテレビの鳥居のなかでは一番好きかも。
演技とかいう言葉などどうでもよくなるぐらい、ネタとその存在が圧倒的に質が高い。
他と同列には並べにくい笑いだよなあ。
果たして彼女の笑いがこの場できちんと評価される時が来るのだろうか。
友近とはまた意味の違う独自の世界で。

7.鬼頭真也
これはそんなに好きじゃないんだよな。最初見たときはちょっと感心したけど。

8.COWCOW山田よし
いや、みくびっておりました。
これはオモシロイ。
声の出し方、表情、リズム、タイミング、構成、よく練られているなあ。
ちょっと感心するほど。

9.あべこうじ
応援してるんだけどな。
しっかりおもしろいし。
キャラのアクはあっても、ネタに他を押しのけるアクの強さがない分、こういう場ではハジケにくいか。

10.中山功太
このままエハラマサヒロが優勝してしまうのか、とハラハラしていた所でやってくれました。
前にも見たネタだったが、新しい部分も追加され、オチも一工夫されていた。
視点はすばらしいが、ネタとしては「あるある」なので何度も見て楽しめるというものでもないと思うけど、このレベルのタマが常に出せるのであれば強いと思う。
ただそれは相当キツイだろうな。

まあ、結果としては文句はないかな。
あえて自分の順位をつけるのはやめておきます。

8.西川のりおスペシャルコント

ルミネ新喜劇にあたる部分がこの日はこれ。
西川のりおが座長の新喜劇だあね。
知らんかったけど、このところ参入してるみたい。
今田班とか東野班とかせめてほんこんや板尾班に当たると良かったんだけど、実は西川のりおもキライじゃない。
漫才ブームの時は、のりおよしおがツービートの次に好きだったかもしれない。
最近も融通の利かなさそうなオッサンの部分とお茶目な部分が共存していてなかなか憎めない。
わかっていなさそうで、実はわかってるみたいな感じがする。
出てくるメンバーも地味なんだけど、逆にレアな感じがしてなかなかいい。

舞台は化粧品(製薬?)会社の社長室。
新入社員を募集する一方で、新薬を開発しておりそれを飲むと美男美女に変身できるというなんだかまとまらない他愛のない話。
まずは社員役のガリットチュウへびいちご高橋の軽めのやり取りの後、部長役の「ミスター・ルミネ」こと大山英雄が登場。
Wコージにたまにいじられているぐらいで、いままでさほど関心を抱いたことがないが、なかなか舞台映えするねえ。さすがミスターと言われるだけのことがある。
この大山がツッコミに廻って舞台を転がしていく。

貫禄があるので社長かと思いきや実は平社員の設定のへびいちご島川に続いて、社長役の西川のりおが登場。
このメンツの前に、次々と入社希望者が現れ、面接と称したネタ見せをするという展開。
のりおはそれを見て合否判定をするという、一昔前のオールザッツのようなノリ。
ただネタの方は一発芸に近いものばかりだけど。

お手本としてガリットチュウ福島は「細かすぎて伝わらないものまね選手権」でおなじみの藤原紀香や木の実ナナのものまねを披露。
王貞治と長渕剛のものまねをするコンビどんぴしゃ、西川きよしの弟子の野暮ったい芸風の西川まさと(兄弟子である西川のりおに冷たく扱われていて笑う)、久々に見たぜんじろう、出演表に内海仁志と出ていて誰かわからなかったどくろ団、あとはよしもとグラビアエージェンシー(YGA)のグラドル達が次々登場。

なかではどくろ団の口尺八や音の途切れるマイクでの演説等の芸達者なネタのウケが良い。
ちょっと前にエンタでも披露していたよなあ。
検索してみると、改名したようで今はどくろ団ではないようだ。
カートヤングだって。誰やねん!
板尾に命名されたらしい(ブログに経緯が書いてある)

あと、ブリッジをしたり、こま回しをしたりするグラドル達を見ていて、あれどっかで? と思ったら「あらびき団」のグラビア枠にはこのYGAの娘達がちょくちょく出てくるのだね、と今頃気付いた。

まあ、全体的にまったりした雰囲気ながら、アドリブ込みの和気あいあいとしたやりとりが楽しい。
後半、薬を飲んで変身という展開になって、「そんそそそそーん」「トキエ」でおなじみの桂楽珍がやっと登場。初めて見たw。

ドタバタチックな展開になってきたところで、時計を見ると既に9時10分を過ぎている。
ヤバイまだ終わりそうにない。
9時37分の山手線に乗らないと新幹線の最終に遅れてしまう。
こうなると気が気でなくなってきて舞台に集中できない。
駅の真上とはいえ、慣れない場所なので時間に余裕が欲しい。
9時20分過ぎまで我慢して、遂に無念の途中退出。

たぶんだけど、時間は押してたんだろうね。
大山のブログを見るとやりとり一つで時間は結構長くなったりするらしいし。
結論から云うと9時30分まで居ても間に合ったとは思うけど、あのノリでは終わる気配がなかったなあ。

総じて大山英雄とへびいちごのファンになったなあ。
舞台ならではというか、テレビではわからない魅力があるね。来た甲斐があった。

つことで、ダラダラになったけどもルミネレポート終わっときます。

では、順に。

「ルミネtheよしもと 2月6日 3回目」
1.オリエンタルラジオ
トップバッターということで、舞台両脇のスクリーンに名前が出ると場内軽くどよめく。さすがのネームバリュー。
彼等には結構好意を抱いていることは何度も書いたと思うのだけども、昨年末の「NHK新人演芸コンクール」の時は正直「どうしたオリラジ」と思ったんだよねえ。
確か「プロポーズ」ってネタだったと思うけど、小笑いしかしようがないぶつ切れのネタで、これでコンテスト勝とうとするなんてどうかしてる、と。
今回は遊園地でのデートシミュレーションネタ。
これも正直もうひとつ。
正月の「爆笑ヒットパレード」とかでもやってたね。TVサイズを超えた後半部分は初見だったけども印象は変わらない。
やはり小手先だけのネタで、一本芯が通ってないので「うねり」を呼ばない。
事につけ「武勇伝」のことを持ち出されるのはいやかもしれないけど、あれはひとつひとつのネタが小手先の笑いであっても、秀逸な仕掛けとしての「うねり」があったので、見ていて安定感があった。
その仕掛けを取っ払っている以上、ネタの構成というのが重要になってくると思うんだけど、このネタはそれが非常におざなりな印象。
「新人演芸コンクール」でいえば、前年度の巌流島ネタの方が良かったと感じたのもそういうこと。
オーラは出てるので、それなりの満足感はあるし、場内笑いも起こるのだが、このままじゃイカンぞ、君たち。

2.矢野・兵頭
開口一番、オリラジの後がぼくらで会場のテンション下げてスミマセン的なことを言っていたけど、いやいやどうして華を感じる登場シーンであった。
余裕の客いじり含めて、まったく安心して見ていられる。
掛け合いの間合いも素晴らしく、会場の笑いも大きい。
兵頭のボケだけでなく矢野のダミ声さえもが愛おしく、ずっと聴いていたい漫才だ。
街で出会ったアホな子供ネタから電車で携帯でしゃべるオッサンのネタまで、このところTVでもよく見た定番ネタだったが、初見の気持ちで楽しめた。
期待どおり。素晴らしい。

3.ハリセンボン
修学旅行の夜ネタ。やったー! 好きなんだよ、これ。
舞台には布団。はるかは板付きで、春菜が客席に愛想を振りまきながら登場でコントスタート。
春菜の声はよく通るが、はるかの声はこもっているので劇場向きじゃないねえ。
ネタそのものは何度も見た定番ネタ。
特筆すべきことはないんだけど、枕投げしながらの悪口合戦から「ブタ」の繰り返し、春菜の「ヤ・メ・テ・ヨー」の泣き芸が間近で見られて満足。

4.笑い飯
一時は入れ込んでいたコンビなので、生で見られてちょっと興奮。
前半は初見のネタかなあ。
後半は「朝ごはんいらん」のネタ。
クックッと笑えてくる。
でも改めてこうやって見ると、あまりネタに「遊び」がないね。アドリブ的な部分というか。
一生懸命考えたネタを表現力で勝負みたいな感じ。
別にそれがいかん、というわけじゃないんだけど。

5.FUJIWARA
トリかなあ、と思っていたので、ここで出てきて意外。
死ぬほどやってる筈のヒーローショーネタ。
フジモンが黒タイツ黒マントの悪役姿で、まずは一人で登場。
客席の反応を気にしつつ「テンション上げていってくれんと」みたいな。
すぐにレッドマン(全身黄色)の原西登場。
そこからはもうやりたい放題。しかも手を抜かないのね。全力でやってる。
すごい破壊力w。
「くるくるドカン」から「ナルホドナ」まで、目の前で見られてこれまた感激。
実力の程を思い知らされた。
新しい視点があるわけじゃないのはわかるけど、彼等がキングオブコントでもいいじゃん、って感じ。とりあえず1回ぐらいは。

6.フットボールアワー
豪華な流れだなあ。
おなじみの「まだ何も言ってないのにクスクスクスクス」から入って、二人の漫才空間をポーンと作り上げる。
すごいテクニシャンですわ。押したり引いたり自由自在。
笑い飯とは逆に「遊び」の部分が多いということでもあるね。
ネタはM-1でもやった「結婚披露宴」。
これもいまや定番だけどもまったく新鮮に笑える。
岩尾が巻き舌で経歴紹介をする部分の「ら行」連打。
たまらん。大満足。

7.シンクタンク
パラ軍団でおなじみ(?)のタンクのコンビ。
ネタはかすかに見た覚えが。
トリかよー、と思ったものの結構ウケてる。
デブ自虐ネタで全編押し通す。こういうの結構みんな好きね。
シンクの突っ込みスタイルのせいもあって、熱量は低めで淡々とした漫才ではあった。

で、いったん休憩。
(続く)

先週末、2月6日金曜日に、この時期恒例の東京出張。
終わって帰る前のお楽しみは、ここ数年はラーメン屋巡りに徹してきたわけだが、今年はふと思い立ってルミネでよしもとを見よう、と。
いや笑芸好きといっても生で見ることはほとんど経験がないもんで。

何気に当日の出演陣を見ると、なかなか好みのメンツが。
オリラジ、ハリセン、フット、笑い飯、矢野兵頭、FUJIWARA、シンクタンク。
というか、かなり豪華じゃないの、これ。
テレビの人気者に偏ったキライもあるけど、フット、笑い飯なんて生で是非見たい。
矢野兵藤も絶対楽しめるはず。
さっそくチケットを取ってみると、これが中央ブロックの前から4列目という席。
ドキドキワクワクしながら行って参りました。

とーぜん、出張目的終了後、ということで「3回目」の回(旧:7じ9じ)。
泊まりの予定ではなかったので、なんとか最終の新幹線に乗れるかなあという所。
最終は品川10:07で、終演後新宿から飛んでいかねばならない。
ルミネ観劇メインとはいえやはりラーメンも食べたい。
夕方、池袋で目的終了後、丸の内線でお茶の水に出てラーメン屋2軒をクリアついでに夕食終了。
そのまま小川町から都営新宿線に乗って新宿下車。すぐ上がルミネだ。

ルミネtheよしもとは、ルミネ2の7Fにある。
入り口でチケットと交換にチラシとなぜかオロナミンCを渡され、席につく。
会場の広さはライブハウスぐらいかなあ。それもおおざっぱな言い方だけど。
席自体は狭いけども、舞台が低いので見やすさからいったら4列目はかなり良席。
実際オリラジあっちゃんとネタ中にチラチラ目が合ってドキドキ。(←バカ)
とはいえ、後ろの方でも充分楽しめる広さかな。

開演5分前に前説登場。ブレーメン。
ふつーのそこら辺のおにーちゃんみたい。
記憶になかったが、後で調べるとNSC10期ということでオリラジや今をときめくフルポン、はんにゃと同期。
軽めのあたためでさあ開演。

折角行ったんで内容も次エントリーで軽くレポしておきます。

ファミリーポートレイト
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』『赤朽葉家の伝説』が大変気に入ったので、桜庭一樹は僕にとって目が離せない作家になったのだが、直木賞受賞作の『私の男』にもうひとつ乗り切れなかった。
続けて読んだ『少女七竈と七人の可愛そうな大人』にもハマリきれず、先日読んだ『荒野』は少女小説ってことを理解せぬまま読み始めて少し面喰らったり。でも悪くはないと思ったけど。

で、帯に「恐るべき最高傑作」と書かれたこの作品。
前半は快調。
途中、雪崩のシーンに『私の男』での流氷シーンに感じたのと同じ唐突な非現実感を感じたものの、すっかり馴染み深くなった桜庭節に引き込まれながら読み進める。
それが後半に入って途端に重たくなる。
話の内容自体は前半の方が重たいといえるのだが、テンポが悪くなるのか後半の方が読み進むスピードが遅くなってしまった。
「小説家である自分」という作者の気負いがそこかしこに感じられ、その分だけ重たくなっているのかなあ、と思わなくもない。
そこの部分がちょっと苦手だったりもする。

かなり非現実的な主人公ではあると思うんだけど、でもなんかこんな女の子、いるよね。

相変わらず相対性理論とDoping Pandaばかり聴いていまっす。
Youtubeで見かけた相対性理論ファーストの名曲「夏の黄金比」とザ・スミスの映像を組み合わせた、なかなかスグレモンをお楽しみください。

このページの上部へ

姉妹サイト

シネマエレキング
映画観た記録をだらだらと。

サイト内検索

最近のコメント

Powered by Movable Type 5.12