読んだ本ー9月

久々に読書メーターのまとめ。
なんやかや平行して読んではいるのだが、なかなか冊数が伸びない。
いま読書に対する集中力が過去最低になってるような気がしてならない。
面白い本に対しても失礼な読み方になってるよなあ。

9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2334ページ
ナイス数:19ナイス

冬の神話 (1966年)冬の神話 (1966年)
四半世紀の積ん読消化。読んだのは角川文庫版だから小林信彦名義になってる。小林の重要なモチーフのひとつである疎開体験ものはこれまで読み残してきた。「流される」を読むために消化していこうと一念発起。綺麗事でまとめていないながらもリーダビリティが高く、重い体験もさらりと読めてしまうところが持ち味であり、また軽く見られてしまうところなのだろう。
読了日:09月01日 著者:中原 弓彦
タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)
ウン十年振りの再読。読み終わって当時もなんだかぼんやりした印象だったなあ、と思い出す。ヴォネガットはその後好きな作家となったがこの作品に対する思い入れは薄い。基本設定および雰囲気は結構好みなんだけどなあ。
読了日:09月09日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア
東京少年 (新潮文庫)東京少年 (新潮文庫)
第一部の集団疎開編に関しては『冬の神話』に比べ素っ気ない印象。今作も自伝そのものではないと云うが、前作が実体験を文学的に昇華させようと意図していただろうことに対し、そこに主眼はないようだ。第二部から結末に進むにつれ、著者の東京に対する執着の根本が解き明かされたようでなるほど腑に落ちる。
読了日:09月14日 著者:小林 信彦
レヴィナスを読む: 〈異常な日常〉の思想 (ちくま学芸文庫)レヴィナスを読む: 〈異常な日常〉の思想 (ちくま学芸文庫)
出だし取っつき易く快調に読み進めていたのだが、博覧的に各種思想が引き合いに出され、当方がほとんど初心者であるレヴィナスそのものを見失い始めた段階から俄然難解な印象に。後半はとても「読めた」とは云えない状態だなあ。
読了日:09月19日 著者:合田 正人
探偵術マニュアル (創元推理文庫)探偵術マニュアル (創元推理文庫)
導入部から前半にかけては最高に好みで、文章表現ひとつとっても絶賛したい程だったのに、中盤になり仕掛けが見え始めたあたりからどうにも好みから外れて来はじめ最終的には読み続けるのが苦痛になるまでになってしまったのは自分としてもなんとも納得ができない。あの映画といい、例の仕掛けと個人的にはいまひとつ相性が悪いのかもしれないなあ。
読了日:09月22日 著者:ジェデダイア・ベリー
映画×東京とっておき雑学ノート―本音を申せば〈4〉 (文春文庫)映画×東京とっておき雑学ノート―本音を申せば〈4〉 (文春文庫)
週刊連載で大体ざくっとチェックして、単行本はスルー。四年後に出る文庫でじっくり追いかけるというのが僕のこのコラムとのつきあい方。可能な限り続けて欲しい。
読了日:09月25日 著者:小林 信彦
ラジオの魂ラジオの魂
語り下ろし。キラ☆キラのポッドキャストの大半をフォローし、ツィッターのつぶやきを追い、雑誌インタビュー等の記事にもこまめに目を通している自分にとっては目新しい話は特にないものの、現在に至る小島慶子を簡潔に知る上でそのパンチラインがしっかりわかるコンパクトにまとまった本。
読了日:09月26日 著者:小島 慶子

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