2008年3月のエントリー 一覧

近況にならぬ近況

桜も咲き誇り、春である。
ちっとスランプ気味である。
ブログもいろいろ書きたい気持ちがあるのだけど、ぼやぼやしているウチに寝る時間になってしまう。
当然読書もはかどらない。
ま、読んではいるんだけども。

というわけで、ブログ再編もしばし先になるかなあ。
と、途中経過。

ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎は初期の5作ぐらいを立て続けに読んでいたが、それ以来しばらくのご無沙汰。
その初期の5作品は読んでる間は実に面白くすいすい読めるのだが、ちょっと時間が経つとどんな話だったか忘れてしまった。
まあ、文庫になったら読もうかなと思い始めて新作を追わなくなったのだが、今作は久々の書き下ろしの力作ということで期待しつつ読んでみた。

ウェルメイドな作品だなあ、と思う。
文章もそう。実に読みやすい。ひっかかりなく、すらすら読ませる技術は一級品。
ただ、あまり大作というイメージはないなあ。小品でもないんだけど。
これだけの長さ(をあまり感じないんだけど)、ストーリー的には山場がもう少しちょこちょこあってもいいんじゃないの、と贅沢な感想も持つし、小ネタはいくつも小気味よく決まっているのだけど、考えたら大ネタがないなあ...、とか、ね。

ま、読んでる間、充分楽しめたから、よしとしよう。

14日放映の『たけしの誰でもピカソ』は「誰ピカ芸人大辞典」。
#今田耕司が旬の芸人をたけしに紹介するというような形でずっとやっていた「お笑い居酒屋」のマイナーチェンジ。(というかセットが変わっただけか。)
今回の出演芸人は、サンドウィッチマン、世界のナベアツ、エド・はるみ、コラアゲンはいごうまん、山本高広、トータルテンボス。
サンドウィッチマンはともかく、ナベアツ、エド・はるみはすっかり今が旬だねえ。

エド・はるみは、昨年の24時間テレビの深夜枠でおいしくイジってもらったのがブレイクのきっかけになったと見ているが、徐々に露出が増えてここまで来た。
ほぼ同い年の人間としては正直ちょっと苦手だったのだが(笑、慣れというのは恐ろしいもんで、あのワンパターンネタを最近は結構楽しみに見ている。

雨上がり蛍原の元相方だというコラアゲンはいごうまんは、噂のみ聞いていたが今回が初見。
期待していたが、ネタがすべて1時間超とかでネタ見せなしで、何のために出てきたのかわからない結果に(笑。
TV出演自体は喜んでいる様子で、TVサイズの芸を否定(昔でいうとマルセ太郎とかね)するような感じでもなさそうで、一体これからどうしていくのか。

サンドイッチマンの所属事務所「フラットファイヴ」(業界でもほぼ無名)の紹介Vが、なかなか興味深かった。
芸人仲間夫妻が個人で経営しており、事務所はその住居である6畳一間のぼろアパート。
他の所属芸人もそれなりにいるが、当然まったくの無名。
最近の長期間にわたる芸人ブームでかなりの数の芸人に脚光があたっているものの、まだまだ底辺は深いと感じさせられたひとときであった。

暖かい一日

小五の次女が友達2人と映画「クロサギ」を見に行くという計画を持ってきた。
場所はイオン三好MOVIX。
付き添いが必要とのことだが、連れて行く分には構わないが、「クロサギ」見てもなあ、と思っていると、名乗りを上げたのがジャニオタになりつつある高二の長女。
彼女自身、この映画は絶対見ると以前から言っていたのだ。
その話が知らない間に、長女の友達2名も参加することになっていて、今日がその日。
女子小学生3名と女子高生3名とついでに遊びに行く気満々の三女をめいっぱい車に積み込んで午前中に三好へ出発。
イオンで6名を降ろし、そのまま三女と豊田方面へ。
途中、昼飯を喰い、鞍ヶ池公園へ向かう。
たっぷり4時間ほど遊んで三好に戻り、6名を積み込んで、地元に戻って小学生を降ろし、高校生をそれぞれの自宅まで送り届けて帰ってくると8時過ぎ。
土曜の夕方は一番、道混むからなあ...。
久々に長時間運転した。

とにかく「ら」の方に手を加えるのが結構大変だ。
当初からCMS的性格を持たせようと画策していろいろちょこまか仕掛けを施してありながら、日々の更新はそうしたことほったらかしで適当にエントリーを追加しているだけなので、非常に整理がしにくい状態になっているし、スタイル変更もやりにくい。
データベースもかなり肥大化しているので、重いし身動きがとりづらいのだ。

考えとしては、こっちの方もあっちの方も先にHP運営をしていてそのブログ版ということで始めたのだが、この先ブログ形式以外で更新する見込みはとりあえずないので、それぞれブログを形の上でもメインに据えようと思うのだ。
つまり、
「ナゴヤエレキングブログ」→「名古屋エレキング倶楽部」
「ら喰い控帖」→「らのとりこ」
とURLもタイトルも戻してしまおう、というわけ。

「ら喰い控帖」という名前は、結局あまり浸透しなかったような気がしているので、「らのとりこ」でもういいかな、とは結構前から思っていたのだ。
「ナゴヤエレキングブログ」というカタカナの並びには結構愛着があるので、ちょっと迷うところではあるのだけどね。

あとは、これまでのエントリーを切り離すか、統合するかだ。
こちらの方は、どちらでもいいような気がするのだけど、「ら」の方は統合しないとデータベース的意味合いが薄れる。
切り離してスタートしつつ、後で様子見つつ整理しながら統合していくって感じになるかなあ。

ただ、数年前に比べて既に気力集中力に衰えが(笑)兆しているので、どうなることやら。
しなきゃならない作業は、結構膨大だしなあ。

MT4.1へのアップグレード

もうずっと半年以上、うだうだ迷ってきたのだけども、このブログを管理しているソフト、MovableTypeを最新のバージョン4.1に思い切って上げることにした。
というのも、こっちのブログも「ら」の方もリニューアルしていこうと思っているのだが、やはり最新バージョンで作業したかったからだ。
いったんそう思うと現状のままでの更新意欲は日に日に薄れ(笑)、このところのずるずるとした状態が続いていたわけだ。

以下はまあ「技術的な話」(笑)に終始するので、Movabletypeやブログ開設に興味のある方のみごらんあれ。
備忘録として記しておく。


MT4は機能としてはそんなに増えていないものの、仕様は結構変わっているらしく、バージョンアップもちょっと面倒そうで、なかなか重い腰が上がらなかったんである。
ブログのリニューアルも含めてどのように進めるのが一番よいのか、とりあえず大きく二つの選択肢があった。

1.今のサーバー上でMTをバージョンアップさせて、リニューアル作業
2.別のサーバーにMT4を新規インストール後、新たにブログを作成

2.の場合においても、従来のデータと切り離してまったく新しくスタートするか、データを移設してリニューアルしていくかの2通りが考えられた。
ま、2.の場合は新たにサーバーを借りるというコストもかかるし、イチから作るという労力もかかるので、1.の方が簡単であろうというのは大枠ではその通り。
しかしながら、バージョンアップ等にまつわるこれまでの経験上で考え得るトラブルのリスクや、これまであまり整理せぬまま構築してきた構成を一新したいという思いを考えた場合、2.の方針のほうがスッキリはするのだ。

で、安いレンタルサーバーやお試しサーバーは幾つかあるものの、同じ試すんだったらと、とりあえず自分のPCにXAMPPをインストールしてローカルサーバー状態を作り、そこにMT4をインストールしてみた。
いくつか細かい不具合はあるものの、おお、ちゃんと動くではないか。(あたりまえ)
ここでまず新しいブログを構築してから新サーバーに移設してやればいいんだな、とは思ったものの、その時点でメンドクさくなり方針転換。

とにかく、まずは現状のサーバーでMTのバージョンアップをしてみようということにした。


小粋空間」様のこの記事を参考にしつつ、作業開始。

簡単にまとめなおすと、

1.現状のバックアップをとる。
2.現状のアプリケーションディレクトリの名前を変更(ex.[mt]を[mt3]に)。
3.最新のMT(4.1ja)をアップロード(ex.[mt]ディレクトリに)。
4.従来のmt-config.cgiをアップロード
5.SQLiteを使用していたので、そのDBファイルも同じパスにコピー
6.mt-staticディレクトリのバックアップから必要なもの(スタイルファイル当)を現パスにコピー
7.mt.cgi にアクセスしてアップグレード開始

という手順になった。

で、アップグレードを開始したところで、恐れていた通りエラーが出た。
「アップグレード中にエラーが発生しました failed to execute statement....」うんちゃらかんちゃらと出て、何度やっても先に進まない。
いったん諦めて、[mt]フォルダを[mt4]にリネームして[mt3]を[mt]にリネームしただけで、以前の環境に復旧。

落ち着いたところで再挑戦。旧環境にいつでも戻れると思うと心強いね。
やはり同じエラーが出るが、止まるところの進行状況表示が「トラックバックのテーブルを更新しています」というものだったので、ふと思い立ってもう一度旧環境に戻り、たまっていたスパムトラックバックやスパムメッセージをクリアしてから、DBファイルを再コピー。
新環境に戻りもう一度試すとすんなり成功。

再構築エラーとか出るのが怖いが、とりあえずこの記事は投稿できたみたいで一安心。
細かいエラーがちょこちょこ出ているけどまあ、様子見で。

このサイト自体のリニューアル計画については、次の記事で。

最近読んだ本

ぼやぼやしている間に3月になってしまった。
久々にこのところ読んだ本をずらずらっと列挙。

詩人と女たち (河出文庫)
『詩人と女たち』チャールズ ブコウスキー
ブコウスキーを読むのは初めて。
呆れるやら苦笑するやらのむき出しの性欲(なのか何なのか)に圧倒されつつ読み進み、飾らないにも程がある文章と韜晦しない潔さに深く感銘を受ける。
たぶん他の作品も追いかけることになるかな。

晩年 (新潮文庫)
『晩年』太宰治
太宰の処女作品集だが、ここにいる太宰はあまりにもあざとすぎてちょっと鼻につくね。
若さ故? こっちが歳をとってしまったからかな。

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)
『本棚探偵の冒険』喜国 雅彦
最近またちょっと古本屋をうろつきつつあるので、気になって。
まあ、僕の周りにもこのようなコレクターは沢山いるからなあ、程度の差はあれ。
僕はコレクターじゃないですけどね。
きちんと起承転結、オチのあるエッセイになってるのは、さすが四コママンガ家と思った。

暗室 (講談社文芸文庫)
『暗室』吉行 淳之介
昨年『夕暮れまで』を読んだけど、同様にあまり後に残らない。
読んでそんなに時間経ってない筈なのに、もう内容を忘れかけている。
結構するすると読めるのだが、どうも感性的に重ならないらしい。

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)
『日本の10大新宗教 』島田 裕巳
興味ある分野なのだが、あまりこれまで積極的に調べたりしてこなかったので。
ざくっと読めるほんのガイドブックといった感じ。まあ、このボリュームでは仕方ない。

〈畳長さ〉が大切です (双書哲学塾)
『〈畳長さ〉が大切です』山内 志朗
タイトルにピンときて読んでみたのだが、よく考えたら「ジョウチョウ」さって「冗長」さのことだよなあ。〈畳長さ〉というのは作者の宛て字とのこと。
意味は同じなのだけど、「冗」の字を嫌ったらしい。
自己訂正の機能や安全性の確保といった機能を持つ畳長性が、いろんな角度から語られる。
いやなんかひとつひとつはよくわかんないけど、そうだやっぱジョーチョーセイは「大切」なんだと思いを新たにしたのであった。クドイ文章しか書けない存在としては。

乳と卵
『乳と卵』川上 未映子
最新の芥川賞受賞作。
文藝春秋掲載の方で読みました。
ささっと読んでおくつもりが、意外と時間がかかった。
もちろんつっかかりがあることは悪いことじゃないんだが、評価は...、うーん。
作者に関して非常に興味はあるんだけど、実際読んでみるといまいち相性悪いかも、っていう、なんだか鳥居みゆきに対する感情と同じようなものを感じたり。
いや、鳥居みゆきと似てるって言ってるわけじゃないすよ。

ドリーム・ハウス
『ドリームハウス』小林信彦
一時は師とも仰いだ小林信彦であるが、読み逃している作品も実は多い。
今年はちょっとそこら辺をつぶしていこうと思っていて、ひとまずこれ。
小品だが、小林信彦テイスト溢れる佳品。地味にイヤな話でもある(笑)。

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