読んだ本-1月まとめ

いやあ、読みかけの本がなかなか減らない。11月頃から読みかけてるのも数冊w。

1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1931ページ

板尾日記5板尾日記5
出た時に拾い読みをしていたが、通して読むとまた格別の余韻が。多方面にわたる順調な仕事ぶりに時折挟まれる家族の幸せの様子が一転。何度読んでも心が痛い。淡々とした描写がそれをまた増幅させるんだよなあ。
読了日:01月09日 著者:板尾 創路
二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)二度はゆけぬ町の地図 (角川文庫)
この短編集には、彼が偏執的に愛する藤澤清造絡みの話はほとんど出て来ず、それより過去の話、彼の青春時代の話が中心だ。まさに表題通りに、生き恥をさらした若き日々の様子が相変わらず赤裸々にあっけらかんと語られている。偽悪的な計算なのか、天然なのか、苦々しい本心なのか。まあ、そのすべてであるのだろうなあ。
読了日:01月11日 著者:西村 賢太
年齢学序説年齢学序説
本人も「妄想」と韜晦する「年齢学」は確かに興味深くはあるが、逆に自由な語り口への足かせになっているようにも感じた。経験と確かな審美眼を軸に語った芸人論が面白いだけにもっと伸び伸びとした展開を望みたかった。なかでもFUJIWARAへの尊敬と愛情溢れる一文やラストの自分の転換点を語った一文が特に面白かった。
読了日:01月12日 著者:博多 大吉
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
今、猛烈な置いてけぼり感を味わっている。ブリティッシュ・ジョークと聞いてイヤな予感はしたんだよなあ。サクサク読んだし楽しめるところもあったんだが、どちらかというと苦手。映画版見てみよっと。
読了日:01月13日 著者:ダグラス・アダムス
乱れからくり (角川文庫)乱れからくり (角川文庫)
大技ひとつでドカンというよりかは小技の積み重ねで成り立っており、その謎がひとつひとつ丁寧に解かれてゆくのが心地よい。旧版で読んだがリバイバルコレクションなんて出てたんだね。
読了日:01月23日 著者:泡坂 妻夫
パルプ (新潮文庫)パルプ (新潮文庫)
ディテクテヴ・ストーリーの枠組みを借りつつもそんな枠組みをものともせずに打ち破る。格好いいというかお間抜けというかいずれにせよ確信犯で、中原昌也の作品を読んだ時のようなはぐらされ感ずらされ感が素晴らしい。
読了日:01月27日 著者:チャールズ ブコウスキー
きことわきことわ
幻想方向に必要以上に踏み込まないところが上品なところなんだろうなあ。そういうセンスも良いしいろいろ巧みだなあとは感じたものの個人的にはハマりませんでしたな。
読了日:01月27日 著者:朝吹 真理子
小銭をかぞえる小銭をかぞえる
芸術的な「卑しさ」で相変わらず素晴らしいのだが、ここまで順番に西村賢太を読んできた者にとっては予定調和の展開ばかりでもあるところがなんとも。
読了日:01月30日 著者:西村 賢太

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