そろそろ疲れがみえてきた。休憩もしたいが先も急ぎたい。なんせまた最南端のコモン4まで行ってさらに北へ戻りたいからだ。この時点で7時半ぐらいになっており、やっぱちょっと無理かなあ、という気にはなってきている。
なんせ万博会場は広い。会場の中程を一周するグローバル・ループを1周するだけで1時間かかるという。
【グローバル・コモン3】
エジプト館を前回見たコモン5は飛ばして、コモン3ヘ。ドイツ館は今日も3時間待ち。義母は以前にも2時間程並んで乗ったことがあったのに、昨日また同行者のために3時間並んだらしい。当然パス。
展示が豪華という「イタリア館」へ進む。入場に列が出来ているが、どんどん順に動いているので5分も立たぬうちに入館。ここでは噂通り「踊るサテュロス」像が圧巻。見せ方も素晴らしいし、引き込まれるものがある。これは見て損なし。チョコ版フィアットもご愛敬。
駆け足で妻のリクエストがあった「クロアチア館」「リビア館」も覗くが既にほとんど覚えてないなあ。
腹が減ったという声、多数。休憩&メシにしなきゃ。取り急ぎ次のコモンに移動するぞ!
【グローバル・コモン4】
ヘロヘロになって辿り着くやいなや、コモンの入口側に多数設けられたベンチのひとつを陣取る。義母とチビ2人をそこに残し、大人2&中人1は食糧調達に出掛ける。が、これがなかなかうまくいかない。
まず目当てのひとつだったベルギー館のワッフルは売り切れ終了。長女がなぜか食べてみたいと前回からこだわっていたミートプレート(後で調べると松坂屋の地下にもある「アンデルセン」という店が出店しているということ)を買うため北欧共同館の売店に妻と二人が並ぶ。その間に僕は他の食糧を物色しに外国館廻りをうろつくがどこも入館までが混んでいる。仕方なく前回くくるのたこ焼きを買った屋台村的な所に行くと、ロティーチャナイがここでも実演販売しているではないか。前回食べたとはいえ、子供達も喜んで食べていたのでとにかく一皿確保(後でもう一皿追加)。
ペットボトルのお茶を2本買ってベンチに戻ると、北欧共同館から出てきたコンビが既に戻っていたが、収穫はナシという。すべてテイクアウトできないということだったらしい。仕方なく、館内で長女が食べたがっていたミートプレートだけ慌てて詰め込むようにして食べてきたものの、口に合わなかったらしく不満げ。そりゃそうだ、後で良く見たらオードブルセットみたいなもんじゃないの。なぜ食べたいと思ったのか不明。同じ所で売っていたノルディックケーキを幾つかこっそり持ち出してきたみたいだけども、全然食料が足りない。
近くにあった「コーカサス共同館」でシチューがあるというので買いに行くとこれまた売り切れ。辛うじてビーフケバブのみ調達してくる。
結構ここで時間を取ってしまった。チビ二人が休養出来たのでヨシとするか。こっちはずっとかけずり廻っていたのに加えてほとんど食べてないのだが、8時を過ぎて閉館が迫っている。もうグズグズしていられない。
結局、このコモンでは「イギリス館」を見るだけにした。木々や草花が茂るイングリッシュ・ガーデンを抜けると、最先端の技術を使った体験型の展示ゾーンが、ここはなかなか面白い。子供達にも受けていた。
時間がない。8時半を過ぎた。9時になるとほとんどの館は閉館してしまう。長女が学校の自由研究の関係で国連館に行きたいという。中央アジア共同館の仏陀涅槃像も是非チビ達に見せたい。北に戻らなければ。
そんな時に、タラララッタラーン! キッ コ ロ ゴ ン ド ラ ー。(大山のぶ代の声で)
値段は張るが、これで北ゲート付近まで一気に戻れるぞ。
夜のキッコロゴンドラはやはり途中真っ暗で眺めがイマイチ。でも企業ゾーンが近づいてくると電飾華やかでそれはそれで。
グローバルループ上は北ゲートへと帰路に着く人で一杯。それに逆らうように急いでグローバル・コモン1に向かう。
あちこちの館が扉を閉ざし始めている。目当ての中央アジア共同館も既に×。
ダメ元でグローバル・コモン2に向かう。
長女の目当て「国連館」も入口を閉ざした所。ただ、扉に立っている係官にお土産買うだけだからと交渉している家族がいる。OKが出た模様。その後に続けと長女の背中を押す。
ここで長女を待って北ゲートの公式ショップに向かうという義母と別れ、残りの4人で9時以降でも開館している筈のオーストラリア館に向かう。
コモン2からコモン6までは、ループを横断するような形になり結構距離がある。愛・地球広場を横切ってグローバルハウスの脇を通ってこいの池沿いに移動。
【グローバル・コモン6】
9時15分ぐらいになって辿り着くと前回同様、ほとんどの館は閉まっている。「オーストラリア館」には灯りがついており、最終の入館時刻は9:30との表示がありセーフ。
前回同様の展示を見て、お目当ての巨大カモノハシにチビ達も大喜び。
かなり人影がまばらになってきた道を北ゲートに戻る。
長女は先日買ったキッコロのぬいぐるみに続いてモリゾーのぬいぐるみを買ってもらっている筈で、これでとりあえず前回し残した事をつぶしていこうという裏テーマは、ほぼ達成しつつあった。
事前に家族が口々に希望を述べていた中で達成出来たのは、「遊びと参加ゾーンで遊ぶ」「ヤシの実を飲む」「踊るサテュロス像を見る」「ミートプレートを食べる」「もう一度キッコロゴンドラに乗る」「チビ達が巨大カモノハシを見る」「モリゾーのぬいぐるみも買う」であり、達成不可だったのは「ポーランド館に入る」「仏陀涅槃像を見る」「モリゾー・キッコロに会う」「外国館の何か珍しくてうまそうなものを食べる」ぐらいだったろうか。
...いや、なんか忘れているぞ。そうだ前回、食べたくてもどこにあるかちゃんと調べてこなかったので叶わなかった「マンゴボンバーを食べる」だ。
北ゲートそばの「クイーン・アリス アクア」にあることは調べがついているので早速向かう。なんだこんな所にあったのか。「FM LOVEARTH」のブースの目の前だ。前回通り過ぎているじゃん。まだ灯りがついているし、客も中にいる...が、店員に確認すると「もう終わりました」とのこと。がっくし。目の前にマンゴボンバーのメニューがあるのに...。
買い物を終えた長女と義母と合流すると既に10時前。またギリギリまでいてしまった。
帰りのリニモは45分待ち表示。ホームにあがるまでに整然と寿司詰めで並ばされ、結局1時間後の11時過ぎの藤ヶ丘行きに乗った。これが2回の万博でのすべてのパビリオン通じて我々の行列最長記録となった。こりゃリニモも一種のパビリオンと考えるしかないでしょ。待つのもイベントの内。歩き回った最後がコレで正直きつかったが、これも経験しとくかって感じ。1回でいいけど。
東ゲートから出て1kmぐらい歩くらしいけど、ひとつ前の駅「陶磁資料館南」から乗るのが正解っぽいね。
今回の反省としては、並ばない前提にしても、一度の夜間入場ですべてのグローバル・コモンを廻ろうとするのは無謀、ということ。やはり絞って2?3のコモンにするべきだろうね。コモン間の移動に時間がかかるし、疲れも増す。
やはり会場は広いっす。そんなことは青少年公園に小さい時から何度も来ている地元民としてはわかってる筈なんだけどね。
ただこれで「森林体感ゾーン」を除き、ほぼすべてのゾーンをちら見は出来たわけで、まあよかったかも。
「全期間入場券」を手に入れて余裕を持って少しずつ廻るというのが、1時間以内で会場まで行ける地元民の正しい楽しみ方だとつくづく感じた。今更遅いけど。