すっかりこちらは月一更新。
読書は相変わらず低調。
10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1947ページ

フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)フランキー・マシーンの冬 上 (角川文庫)
読了日:10月08日 著者:ドン・ウィンズロウ
フランキー・マシーンの冬 下 (角川文庫)フランキー・マシーンの冬 下 (角川文庫)
力作「犬の力」の後で少し肩の力の抜けた娯楽作ではあるものの、確実に前作を通り抜けた何かは感じさせる。さほど長くない話に登場人物が数多く登場するのでボヤボヤ読んでると話を見失うが、語り口とちょっとしたエピソードだけでも楽しめてしまう。物足りなさも感じなくもないが、鮮やかな幕切れにすべてを許す! 気持ちよい読後感。
読了日:10月14日 著者:ドン・ウィンズロウ
イキルキスイキルキス
相変わらず光る描写や状況の切り出し方にドキッとさせられる部分は多々あるものの、オジサン的には付き合い続けるのがシンドくて浸れない。さらっと読むのを許してくれないよね、ねちっこいのが取り柄というか。
読了日:10月25日 著者:舞城 王太郎
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
清水版は2度、これで3度目。村上春樹のパスティーシュを本人訳で読んだようなヘンな感じ。もちろん本末転倒な感想だが。改めて例の有名な台詞の破壊力は凄いと感心。その台詞自体が凄いのではなくそれが発せられるまでの長い過程が凄いのだが。まさに殺し文句。
読了日:10月28日 著者:レイモンド・チャンドラー
マボロシの鳥マボロシの鳥
寓話的な小説が9編。文章が下手なわけではないけれどもいささか生硬で語り口としてはぎこちない。ひねりのようなものはあまりなくってピュアというかストレートというか。正直あまり巧い小説とは云えない。「芸」と「芸術」を題材にして期待させた表題作もうーむ....。
読了日:10月30日 著者:太田 光
わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)
感性にたよっただけの文章と思い込みがちだが、しっかりした技術に裏打ちされていることがわかる。じゃないとこの内容をそんなにすらすらと読めない。
読了日:10月31日 著者:川上 未映子

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