『昭和モダン建築巡礼 東日本編』文・磯達雄 イラスト・宮沢洋

昭和モダン建築巡礼 東日本編
『昭和モダン建築巡礼 東日本編』文・磯達雄 イラスト・宮沢洋
2年近く前に出版された『同 西日本編』に続く待望の第2弾。
いよっ、待ってましたと声をかけたくなる。
なんかいっぺんに読んでしまうのが勿体なくて、一編一編ちまちまと読んだ。
磯氏の端正でいながら時にお茶目な文章と、宮沢氏の達者でホッとするようなイラストのコンビネーションが今回も冴え渡っている。
建築物に対する愛情とその妄想を孕んだ視線が炸裂する「04 長野県信濃美術館」(善光寺と牛のモチーフを読み込む)や「08 松井田町役場」(縄文と弥生の対立と建築家のロマンスを絡める)、はたまた特撮物への郷愁が艶やかな読後感を残す「12 大学セミナーハウス」の章などは、磯氏の真骨頂であろう。

建築に興味がなかった方にこそオススメする。
だまされたと思って一読を。

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