M-1グランプリ2007視聴記 前編

さて、では予告通り、例年の視聴記をやっておきましょう。
とりあえず半分。

1.笑い飯
彼らの場合、敵は周りではなく、M-1の2002および2003の時の自分達の姿であるのではないか。
2002で初登場し目新しいWボケパターンで旋風を起こし、それが少し馴染んだ2003大会の時の笑いの核融合、息継ぎが出来なくなるほどの笑いの連続発作を産み出したあの幻影を、見る側がどうしても追ってしまうのだ。
今回のネタもあまりにもアホらしく(誉め言葉)、彼ららしくて嫌いではないが、「やってるやってる」というニヤニヤ笑いが産まれるだけではあの幻影を振り払えない。
型破りなような印象があるが、実は意外と型にはまったネタが多いのかな、というのが、笑い飯の今後超えるべきハードルなのかもしれない。
2.POISON GIRL BAND
どうしても地味な印象が振り払えないのだが、それが悪いというわけでもない。
M-1のファイナリストとして定着してきた感があるが、あまりいい結果を残せていないというマイナスイメージが強い。
今回のネタは以前にも見たことあり、独特のシュールな感じは割と好きなのだが、後半の展開が弱く、マイナスイメージを打ち破るまでには至らなかったかな。
3.ザブングル
うーん、事前の予想をあまり裏切らない内容。あまり良くない意味で。
こうしたある種のキャラ漫才を否定するわけではないが、M-1の舞台で見たいかと云われるとけしてそういうわけではない。
審査員の評価が思ったより好評だったような気がするのは何故なのだろう。
特にツッコミの方の評価。そうかなあ...。
4.千鳥
この独特の空気もすっかりM-1に馴染んできたかと思う一方、トップバッターの位置ではなくてもこの感じでは決して爆発することはないのかもという不安もまた感じる結果に。
ネタ的には巨人が言うとおり、最後が蛇足、または弱い。
5.トータルテンボス
なんとなく実力をつけてきている気配が漂っていたので、事前予想で最終決戦に残るとマークしたのだが、その期待を裏切らない出来。
細かく伏線を配したネタを小ボケの連続で組み立てていくオーソドックススタイルながらイマ風の返しやツッコミを小気味良く織り交ぜ古さは感じない。
安定感抜群でここに来てやっと安心して笑えるという感じ。
大竹まことの少しベタ過ぎるという指摘は非常に良く理解できるのだが、ここまでのメンツの中では評価せざるを得ない。
というか、もちろん積極的に良かったと思う。

というところで明日に続きます。

参考:
2005の視聴記
2006の視聴記

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