読書メモと本格ミステリとわたし

久々に読書メモ。
別立てで取り上げたもの以外のここ1ヶ月ぐらいで読んだものを。
『優しいサヨクのための嬉遊曲』島田雅彦、『ニシノユキヒコの恋と冒険』川上弘美、『ニッポニア・ニッポン 』阿部和重、『エスケイプ/アブセント』絲山秋子、『アウトサイダー』コリン・ウィルスン、『はなれわざ』クリスチアナ・ブランド。
あと読みかけのものが5冊ほど。
プリーストや、『アウトサイダー』、『はなれわざ』に結構時間を取られた。
『はなれわざ』は、古畑任三郎の一編を思い出した。きっと元ネタだね。

先日の『ギリシア棺』のときも思ったけど、どーも自分に本格ミステリは合わないかも。
いや、ずっと「本格至上主義」とは云わないけども、「本格」が一番エライし、自分は「本格」が好きなのだと思い込んでいたのだけど、実は長年読んできて、本格で深く感心できたものってほとんどないのだ。
謎解きにカタルシスをあまり感じないらしい。
解こうという意欲もないし、解かれた結果を読んでもふーん、で終ってしまうことが多い。
とことん論理に弱いのであろう。
クイーンでも横溝でも、好きな作品はトリックがどうとかではなく、雰囲気が気に入ったり、ちょっと変わったところがある作品だったりするからなあ。前者では『帝王死す』、後者では『幽霊男』『悪魔の寵児』や『白と黒』とか。
だから、この『はなれわざ』を読んでも、500頁近く退屈になりつつ我慢して読み終わって、『ミステリ史上に輝く大胆なトリック』を提示されても、うすらぼんやりしたままで、途中のヘンなところが気にいったりしているのだ。
でも、読んでしまうんだろうなあ、また。本格もの。

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