今更ながらだけど、読了。
評判通りの、静謐感溢れる佳作。
まだ、この作家の作品をあまり多くは読んでないのだけど、何か透明なピンと澄んだような空気が共通するイメージとしてあって、好みである。
『80分しか持続しない記憶』というある種SF的でもあるモチーフを採用して、限られた舞台、絞りきった登場人物できっちりとストーリーが語られていく。
シンプルにしてよくよく考えれば複雑な話ではある。
とはいえ、数学というか数式も非常に重要な要素として登場するが、難しい部分は微塵もない。
ラストも非常に美しい。
映画化されるのね。心配ながらも興味津々。
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