『20世紀少年 ー第2章ー最後の希望』 監督:堤幸彦


試写会、見てきました。

前作よりあんまり盛り上がってないなあ、と勝手に思っていたんだけども、名古屋での試写会、知ってるだけでも3度目。
今日の市公会堂は3Fまでぎっしりの満席で、年齢層も多彩。
そんなにみんな楽しみにしてたのかなあ。結構特殊な映画だと思うのだけど。

さて、感想としては、今作も原作コピー度をいかに楽しむかということに尽きるのだけど、その意味ではひとつひとつのエピソードが短すぎて不完全燃焼気味。
つかそもそもこれ、原作読んでない人、果たして内容ちゃんとわかったのだろうか?
第一作を見てるのは大前提としても、それだけではなんのこっちゃわからん、想像力で補うには無理がある展開になってしまっているのではないかと。
原作の名場面のダイジェスト版みたいな印象を受けた。
だから、TVシリーズでちゃんと尺取ってやるのが最適だと思うんだがなあ。
そうすっと、こんなに予算かけられないだろうってのが難点だが。

シリーズの主人公たるケンジこと唐沢寿明がほとんど出てこない今作、代理主人公のカンナの平愛梨は目力もあってがんばってはいるが、一本の大作映画を支えるにはちょっと荷が重いよね。
オッチョの豊川悦司がストーリー的には裏主人公で映画的には主演となるわけなんだけども、どうもなんだかコスプレ然としていてピシッとこない。
ただ狂言回し役の小泉響子の木南晴夏が鮮烈。
写真見た時から似すぎと思ったけども、仕草や表情からしてどうみても小泉響子本人にしか見えない(笑。
原作でも今パートのストーリーにおける最重要人物であるし、このキャスティングでこの映画の半分は持ちこたえているといっても過言ではない。

そのほか、クリソツキャスティングは今作も冴えていて、仁谷神父の六平直政とかホクロの巡査の佐藤二朗とか、キミ達、この役をやるために神が造りたもうたのではないの、と云いたくなるそのままぶり。

というわけで、2時間20分の長丁場、ぎっしり話が詰め込まれているのでまあ飽きないといえば飽きないのだけども、やはり映画として釈然としないものが残る出来ではあったかな。長いのに慌ただしい、といった印象。
いや、モブシーンとかなかなか迫力あるんだけどね。

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20世紀少年 第2章 最後の希望

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