オリエンタル・ラジオ『十』

十

その出世の早さを妬まれてか、オリエンタル・ラジオに関して世間の評価はいささか厳しいと思っている。
「武勇伝」のネタとしての完成度は高い、と思っているのだが、確かにあれですべてを判断されるというのもツライところはあるだろうし、少なくともマニア受けしづらい笑いでもある。
ましてや、早々に担当したバラエティ番組のMCとしての活躍にも、いまひとつ個性が出し切れていないように感じる。
視聴率的に低迷し、打ち切りという形で結論づけられてしまった『ドッカ?ン!』や『経済白書』等のメインMC番組などは割に楽しんで見ていた。
ただし、それらの番組も別にオリラジがMCでなくても成立する、という感覚がどうしてもついて回るのだ。
個人的には多少なりとも応援していた立場にもかかわらず、だ。
全編ほぼフリートークという『ヨシモト∞』をいつもチェックできれば良いのだが、なかなか時間が取れずに追っかけきれていないのが実情だ。

で、そんなオリラジがオリジナルDVDをリリースしたという。
なかなか評判の良いようなので気になっていた。
滅多にお笑い系のDVDは見ないのだけども、レンタルして見てみた。

見始めは、ちょっと気負って見ていたこともあり、どうかなあ、という感じだったのだけど、なかなかに良いんじゃないでしょうかね。
爆笑する、という感じじゃないんだけど、随所でニヤニヤさせられるというか。
中田の個性がしっかり感じられ、それが見られただけでもヨシとしようじゃないの。

10のコントというか映像作品が入っているのだけど気に入ったのは、中田の狂気的演技とコンビのやりとりのバランスがいい「TOSHIO-SUPERα3000」、シンプルなアイディアとちょっと不思議な世界観をきっちり映像作品に昇華した(笑)「あの年の夏はよく思い出せない」、中田の顔芸に引きつつも2度見直してクセになる「天才・神崎の交渉」あたりか。

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