『新しい高校物理の教科書』 講談社ブルーバックス

新しい高校物理の教科書―現代人のための高校理科
長女に物理を教えろと迫られても、皆目わからない。何について聞かれているかさえさっぱりわからない。
理系オンチを標榜して憚らないワタクシであるが、なかでも「物理」という言葉には、畏れに近いものさえ感じる。
高2の時の担任が物理教師で、その時に履修したわけだが、けしてその教師のせいというわけではないが、赤点スレスレで推移したと思われる。理解しようとしなかったし、また理解できるなんて思ってもみなかった。
こればっかりは10年経とうが20年経とうが、いきなり理解できるわけでもなく、娘の高校の教科書を見ても嫌な思いがよみがえるだけ。

そうするうちに本屋でこの新書を見かけた。「生物」「化学」「地学」も出ているようで、ちょっとした売れ筋になってるようだ。
思わず買って読んでみた。

いわゆる易しく解き明かすといったことに重点が置かれた本というわけでもないようで、しっかり数式等も織り交ぜながら、高校レベルで習う内容を順を追ってきっちりと説明してある。
この「順を追って」というのがくせ者のようで、最新の新指導要領における現行の教科書では「電気」「波」「運動エネルギー」の順番に掲載されているらしいが、現場の教師を始めとしてこの配列は評判が悪いらしい。
物理の一貫したストーリーを追って教科を進めるには、従来通りの「運動.・エネルギー」「熱」「波」「電気」という順番でなくてはならないといい、この本もこの順番に沿っている。
娘に聴くと、現場の授業も教科書の順番を無視してこのように進められているらしい。

で、読んで理解できたか、というと、はなはだアヤシイ。わしの非理系アタマはこんなことぐらいでは、柔らかくなりそうもない。
ただ、どんなことを学んだか(あるいは学んだ筈か)ということは、おぼろげながらにつかめたし、興味を持って読み進めることができた。
しかし、こんなことも知らずに、よくSFとか読んできたなあ、と我ながら感心する場面も多々あった。
ちょっと苦手意識を薄めることができたかもしんないので、ちょくちょく関連書籍を読んでみよう。

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Comments [2]

ひゃー私も苦手なんです!>物理
生物も化学もまっ赤っ赤でした。。。
お子さんがいらっしゃると、時間を超えて復習しなくちゃ
ならないんですね?。これぞまさに「復讐」。

失礼しやした?。。。

そですねー。復習というよりまさに「復讐」という感じかも。
「若いうちに勉強しとかないと」と言いますが、別に年取ってから勉強したっていいじゃないか、とも思いますね。
ま、気が向いたらってことですが。
気が向いたときが一番効果が出るような。
ま、年々、能率は落ちますが..。

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