M-1 2008 総括

すっかり余韻も覚めかけた頃だけども、ざっと振り返っておきますか。

1.ダイアン
悪くなかったねえ。漫才としてはいい漫才だった。
わずかに「サンタ知らんの?」「ファナスティ知らんの?」のくだりが引っ張り過ぎだったかな。
ある程度くどくやって成立する笑いだとは思うのだけど、繰り返しが2回ほど多すぎたような(細かいね)。
津田はある程度キャラが立ってきたように感じるけど、肝心のボケの西澤のキャラがいまひとつ掴みにくいね。
単純に見慣れていないという部分はあるにせよ。

2.笑い飯
惜しいなあ。
牛のマネやってるだけでも笑える。
出てきただけで、もう面白いという雰囲気は持ってるわけで、M-1の舞台ではそれが両刃の剣となるわけだね。
何度も言ってるけど我々の期待が大きすぎる(半分諦めたとはいえ)。
今年はちょっとそれがリセットできた感じもあったんだけどねえ。

3.モンスターエンジン
あー、漫才だとこうなるわけか。
いやネタとしても好きですよ。でもM-1の舞台で爆発するネタではないよね。
先が楽しみ。

4.ナイツ
宮崎駿で来たか。
新鮮なネタではなかったね。でもそれを云うのは酷だけど。
初見の人にはどう映っただろうか。
テンポは狂ってなかったとおもうのだけど、作り出される空間がいつもとなんか微妙に違うような。
M-1の空気との化学反応かな。
間違いボケを小刻みに繰り出すだけでなく、眼鏡と城のくだりのようなものを挟んでくるところに強さを感じました。

5.U字工事
勢いは感じるし、一定の巧さも納得なのだけど、個人的にはそれほど好みのタイプの漫才ではない。
ネタも中部から西日本にかけての人間にはもひとつ感覚的に伝わりにくいしねえ。
ここならば、代わりにマシンガンズをちょっと見てみたかったな。

6.ザ・パンチ
ワッハッハッ。
まあ、冷静に考えればここはこの舞台でこうなってもおかしくはないわな。
もう出だしのツッコミからテンポがおかしい。
ほとんど良さが出ないまま終わってしまったね。
ま、逆にこの結果で逆にオイシイところをもらったような気もするし、結果良かったのではw。

7.NON STYLE
小ボケをテンポ良く刻んでくる漫才スタイルで、勢いで笑わされる。
でも2度見返すとそれほど面白くないんだよなあ。
まだ全国的にはレッカペぐらいで一般に浸透しておらず、新鮮味があることが幸いしたね。

8.キングコング
これまたそんなに好きなタイプの漫才ではないのだけど、ちょっと可哀相だなあ、この結果は。
オーラもあるし、漫才としては悪くないと思うが、僕はやっぱネタが根本的に弱い、と思う。


9.オードリー
いやあ、来たねえ。
期待通りの活躍で嬉しくなってくる。
ボケと返しのパターンのバリエーションが豊富で、非常に立体的な漫才だ。
こっちは何度か見返しても笑える。

【最終決戦】
ナイツ
メガネの被せはうまいねえ。でもSMAPのこのネタはあまりボケの飛躍性がないから、ちょっと印象が弱かったかな。

NON STYLE
これだけのスピードを保ちつつ、ひとつひとつのボケでしっかり笑わせていくのだから強いよね。
ネタもこっちの方がいいし。

オードリー
1回目のネタと路線を変えてきたのが敗因という評をちらほら見かけたが、僕はこのネタに驚いた。
まあ、初見だったこともあるのだけど、こんな不思議なネタってあるかね。
春日の手の動きと若林のしゃべりだけで、選挙演説にやってきた何百人と思われる観衆が眼前に現れたり消えたりするのだよ。
魔術的リアリズムというかwww。
何度見返しても好きだ、これ。

つわけで、結局長くなったね。
個人的にはオードリーが好みだったけど、結果には文句ありません。
まだオードリーには消費されきって欲しくないというか。
でも露出はさらに増えるだろうけど。

他に振り返って印象に残ったのは、上戸彩のアシスタントのハマり具合と笑い飯西田の去り際の一言「思てたんとちがうー!」だね。
来年も上戸さんと笑い飯には活躍を願いたい。

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