小林克也のこと その4

『ザ・ベストヒット83』というのは、テレビ朝日で1983年5月より、毎週火曜9時に放映されていた歌謡番組である。当時は『ザ・ベストテン』の全盛期。日テレでも『ザ・トップテン』が安定した人気を保っていた時期で、テレ朝のそれら番組への対抗として結構華々しくスタートしたと記憶している。
司会は我らが小林克也に、当時人気絶頂のビートたけし、そして作詞家の浅野裕子(現・エッセイスト)という組み合わせ。克也さんとたけしという当時の僕の2大アイドルといっていい存在の顔合わせは、(少なくとも当時は)残念ながらまったくかみ合ってなかったといっていいだろう。番組自体も不調で半年持たずに終了した。
そうしたTVでの活躍とは別に、僕に大きく影響を与えたのは、日曜深夜0:00からのFM愛知(FM東京)での『ナガオカ・ワールド・ミュージック』という30分番組。英米の最新ヒットがかかり、キャッシュボックスの最新チャートを国際電話で繋いで生で紹介するコーナーがメインだったのだが、当時チャート少年だった僕は、ネイティヴの発音を必死に聞き取りながら、新しくチャートインした曲をノートに毎週メモり続けた。そのおかげで英語力がついた...という事実はまったくない...。
インターネットなどない時代の話、とにかくどこよりも早いアメリカの情報が魅力だった。確かマイケルの「スリラー」とかも最初にこの番組で聴いた。完全にフォーマットの固まった番組で、その中で豊富な知識と経験を生かすという、『ベストヒットUSA』同様、克也さんお得意のパターンといえよう。
実は、この番組名を覚えておらず、今回これを書くにあたり、ググって調べたのだが、その過程で僕と同じようなことをしていた人々がたくさんいるのを発見した。みんな日曜の深夜、耳をこらしてラジオにかじりつき、あるいは録音したテープを何度も巻き戻して、初めて耳にするアーティストの名前や曲名を聞き取っていたのだなあ、と感無量になった。

あと、もう一度続く。

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