さて、6巻の最後で小林が登場して、山田が野球を辞めた理由が語られる。そして7巻は山田が再び野球をやることを決意すると共に、鷹丘中学野球部の復活が語られる。
ここで殿馬が登場する。ドカベンのキャラというか水島新司の描くキャラは昔も今もあまり変化しないのだが、この殿馬は後年よりも随分ブサイクキャラになっている。
ああ、生徒会長も野球部入ってたなあ、とか、三つ子いたなあ、とかやはり懐かしい。
8巻から9巻にかけて小林率いる東郷学園との試合、そして不知火の登場、雲竜、里中の登場を経て、10巻遂に明訓高校編がスタートする。
この9巻から10巻にかけてのライバル達が山田の高校進学をしつこく勧めるやりとりの辺りから明訓入学野球部入部の辺りがかなり懐かしい。好きなシーンが多く、覚えている印象的なコマも多い。山田が空き地で不知火の球を初めて打った場面(その球は雲竜が受け止める)とか、土井垣のサク越えの球を山田が物干し竿2本にくっつけたミットでキャッチする場面とか。
いやあ、佳境に入ってきた。
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『ドカベン』7?10 水島新司
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やっと読了。あー、しんどかった。
好きだけど苦手な作家ジーン・ウルフ。もどかしいほど読み進めるのが遅くなってしまうのだが、途中でやめることが出来ない。
これだけ時間をかけてジリジリ読んでも、この本の企みの3分の1もわかってないのだろうなあと思うと悲しくなってくるね。
集中力のない僕がボヤボヤ読んでいると、皆目何が書いてあるのかわからなくなり、ところどころ字面を追うだけになってしまうが、またしばらくすると作中にグイと引き戻される、そんな繰り返し。
かなり昔(それこそ20年ほど前)、シュノー先生に勧めれられるままに読んだ表題作はやっぱり好き。企みがすべてわからずともいい話とわかる。
「死の島の博士」が一番話の筋自体はすっと頭に入ってくるのだが、難易度は高い。
すべての作品が「読むこと」をそのテーマのうちに持っており、その人の『読書』というものに対する試金石になっているかのような作品集であった。
最後に、なんとなく気に入ったフレーズ:
「人間はこみいった猿だよ、ニコラス」
『ドカベン』 5,6 水島新司
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引き続きドカベン。
この2巻は、柔道編と野球編のインターバル的な感じ。
話としては柔道編の続きなのだが、正式な柔道部の試合ではなく、空手の達人幽鬼鉄山&牙との闘いと小学校番長軍司と講道館での黒帯取得のエピソードに終始している。
長島と野球部も6巻の終わりになるまで出てくることはなく、野球の「や」の字も出てこない。
すっかり忘れていた部分だなあ。ここら辺、TV版でもちゃんとやってるんだっけ?
でも、随分面白いんだ、これが。マンガとして充分楽しめる。
しかし水島新司の絵って変わらないよなあ。昔からレベルが落ちないというか、これぐらい初期でもほとんど今と絵の質が変わらない。永井某や松本某とは大違いだね。
『ドカベン』1?4 水島新司
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マンガが読みたくなってきたので、これからポツポツ読んでいくことにする(キッパリ)。
でも、今時のマンガについていけるかどうか心許ないので、昔のマンガを読み直すことで基礎体力をつけ直していこうと思う。
と理由付けをして、『ドカベン』を読み返すことに。
いやあ、『ドカベン』好きなんですよ。
小学校の頃、一時マンガ禁止令が家で出ていたのですが、それが解禁となって買った一冊目が、忘れもしない『ドカベン 13巻』だったなあ。
TVアニメが始まったのがちょうど中一の頃だったんだけど、行かされかけていた塾が水曜にかかっていたので、見られなくなるのがイヤさに、塾を辞めたという(笑。
さらに、大学院浪人時代(結局行かなかったんですが)、勉強するのがイヤで漫喫に閉じこもってわしわし読んでいたのが『大甲子園』(と『光の小次郎』)だという。
読者の諸君も、ワシがこんなに『ドカベン』好きだとは思ってもみなかったことであろう。
4巻目まで読んだ。
まだ山田も岩鬼も中学生。鷹丘中学柔道部に所属している。影丸や賀間が出てきたあたり。
やっぱ忘れてるよ、随分。もう四半世紀ぶりぐらいだもんなあ、読み返すの。
あったなあ、ミイラの道場破りとか、審判がイガグリ君だったんだよなあ、とか。
ひとつ思ったのは、今の『ドカベン』(に限らずだが)に比べ、コマ割りが小さいこと。
現代のマンガは、どんどんコマ割りが大きくなっているねえ。
実際、読みでがあるのよ。同じ一冊でも密度が違うだろうね。
ポツポツ、続けて読んでいきます。
『PLUTO』浦沢直樹
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ほぼマンガを読まなくなって久しいが、やはり興味がないわけではない。
ここの所気になっていたのは、手塚治虫『鉄腕アトム 史上最大のロボット』をリメイクしたというこの作品である。
ようやくまとめて読んでみた。ついでに事前に『史上最大のロボット』も何十年振りかで読み返してみた。
なるほど、こうきますか、といった感じ。
実は浦沢直樹とは相性が悪く、当時の愛読書サンデーでは『YAWARA!』は、唯一読まない連載であった。画は好きなんだけどねえ。
だからその後の評判のいい作品も軒並み読んでいない。
イヤー、面白い面白い。と単純に。
これは今の僕にとっては、『単にマンガってやっぱ面白いなあ』という根源的なことがまじっちゃってるので、さっぴいて考えてちょうだい。
ヨーギシャエックスを...。
昨年から『容疑者Xの献身』を読もう読もうと思いつつ、結局読まぬままここまで来てしまった。
年末の各種ベストでは軒並み1位となり、ついには直木賞まで取ってしまったわけだが、別にそれで読む気をなくしたというわけでもない。『本格』論争を呼んだきっかけの本ともなっており、その論争を楽しむためにも読んでおきたいとは思う。
ただ、割と順番を追いたい性格なので、短編シリーズの初長編作であると知った途端、とりあえずその短編シリーズの方を先に読んでおきたいと思ったのだ。で、『探偵ガリレオ』を読んで....、うーん、となった。
東野作品はこれまであまり読んでない。最初に読んだ『ある閉ざされた雪の山荘で』は軽い気持ちで割と面白く読んだのだが、代表作のひとつ『秘密』は今ひとつしっくりこずに、以来ちょっと敬遠気味ではあったのだ。
ハードカバーだしなあ、エイヤと買うのもためらわれる。図書館は貸し出し中が多分延々と続くだろうしなあ。
...とグダグダ云いつつ、その代わりに車谷長吉の『金輪際』を読むのであった。

もともとそんなに好きではなく距離を置いてきた雑誌のハズなのだが、CKBやはねトビの特集以来、まんまとひっかかってしまって7割がた買っている計算になる。
特に笑芸-バラエティ物を取り上げる機会が多くなってからは、どうにも買わざるを得ない。
釈然としない気持ちのまま読み進め、熱中している自分に気づくといった感じでどうにもシャクなのだが、まあそんなことはどうでもよい。
今号もまたウッチャンどUPの表紙で買わないわけにいかない。
特集のひとつはそのものズバリ『内村光良』。高須光聖によるインタビューがメインでいつもの資料性には乏しいが、ウッチャンの肉声は結構珍しいので、興味深く読んだ。
第2特集は『ラジオ』で、これもインタビュー構成だが、メンツが豊富&豪華すぎる。
さんま、松っちゃん、鶴瓶ときて、談志、欽ちゃん、桑原茂一、近田春夫、佐野元春etcと続いていくのではもうたまらない。
その他連載陣も好調。参ったナァ。
「TOKYO1週間」という講談社発行のタウン誌があって、「Walker」や「ぴあ」のライバル誌なんだけど、情報量が多くって、文字がぎっしり詰まってる雑誌が好きな僕としては好みの雑誌であり、ラーメンの記事も多いため、東京ローカル誌とはいえ、ちょくちょく買っていた。
「KANSAI1週間」に続き、「NAGOYA1週間」も出ないものかとずっと思っていたのだが、やっとというか、「TOKAI1週間」として登場のウワサを聴いて待つこと1ヶ月。
遂に発売されたというので、早速コンビニに行って入手....しようと思ったら、ナント、定価が450円もするではないか。
「TOKYO1週間」はだいたい360円ぐらい。ライバル誌の「Walker」や「ぴあ」だって同じぐらいなのに、この値段は何。厚さも厚いどころか薄いぐらいだってのに。
気を取り直して、まあ創刊ご祝儀のつもりで購入。
早速、家に帰ってペラペラめくってみるも、ダメだこりゃ。
鏡リュウジに江原啓之に福袋・バーゲン情報にラブホの紹介記事と、オッサンの読むとこあらへんがな。
いやまあ、オッサン向けの雑誌ではないことなど百も承知ながら、これまで手にしてきた「TOKYO1週間」にあった雑多感、過剰情報感があまり感じられない。
「TOKYO1週間」の記事をそのまま持ってきた分と名古屋編集分の記事が混ざっているのだけども、なんだかなあ。
発行元をよく見ると、「名古屋流行発信」となっており、「編集協力:講談社」となっている。うーむ、こういうこともありなのね。
どうも試験的発行みたいな部分もあるみたいで、発行間隔もよくわからない。(今号はとりあえず年末年始号みたいなことになっている)
かなりショボーンな感じであるが、まあ、様子を見ていきたい。

ちょっと前に買って、ここで紹介しようと思って忘れていた。
表紙に『昭和38年から昭和53年までの"こども文化"の重大ニュースを新聞形式で大紹介!』とある。まさにその通りのムックだ。
昭和39年生まれの僕にとってこの対象年度は、産まれる一年前から中2までという、まさに"こどもであった時代"そのものである。
この手の本は大好物なので、書店でパラパラとめくってすぐ買った。
対象年度が見開き2ページずつ4回分の新聞で構成されており、その年のこども文化に関するTV、トピック、風俗等の記事が、当時のこどもが記者であるという体裁で書かれている。
実はこの基本アイディアが少しうざったい。
例えばアトムがアニメ化されたなんていう記事の最後には「アトムが誕生するのは(中略)今から40年後のことだ。40年もたてば、科学は現在よりもはるかに進歩している。このような能力を持ったアトムのごときロボットたちが実際に誕生し、人間と共存しているのは間違いないだろう。」なんて書いてある。わざとらしいのである。
記事内容自体は、通りいっぺんのことではなくかなり踏み込んだことまで書かれていて(例:オバQのアニメの最終回にはパーマンが現れて次回からの新番組の宣伝をしていたとか、『突撃!ドリフターズ』がいかりやの怪我によるアクシデントが理由で打ち切りになったとか)、興味は尽きないだけに惜しい。
個人的には、巻頭の年表のように資料をナマの形でうまく整理して見せてくれるようなものの方が好みである。ああいうものはホント見ていて飽きないのよ。
まあ、1000円と比較的安めの設定なので『懐かし』モノ好きな方は是非。
『夜市』恒川光太郎
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- SF, 日本文学

本屋へ行くと、ほんのごく稀ではあるがピピッと来る本がある。
本の方で、こっちを呼んでいるのである。
前知識とか全然ナシで、書店で初対面する本で、である。
帯とかあとがき読んでの判断はそれからになる。まず、まったく無条件にその本を手に取っているのだ。
そうやって手に取った本はこれまでに、『ガダラの豚』、『姑獲鳥の夏』、『ハサミ男』なんかがあって、つまりまずハズレがない。
この『夜市』も、そのように呼びかけてきた本である。
帯に「日本ホラー小説大賞受賞作」とデカデカと書かれているが、本屋で見るまで今年の大賞がこんな名前の本だなどと知りもしなかったし、そもそも「ホラー小説大賞」などこれまで一冊も読んだことがない。さらにはいまや錚々たる顔ぶれの受賞作家達の作品ですら読んでないこの僕が、なぜかこの本につと手を伸ばしたこと自体、不思議である。
パラパラとめくり、どうしても気になって購入した。
で、どうだったか。
諸手を上げてとはいかないが、買って損はしなかったし、充分に楽しめた。
表題作と他一編の中篇集だが、そのどちらもが似た雰囲気(同一)の世界を扱っている。
この世とは違った別の世界。別の世界ではあるが、この世とは薄皮一枚、寄り添って繋がっている。
その異空間との間に出来た"ほころび"を通って、あちらの世界とこちらの世界を行き来するものの物語である。
こちらの世界に生を受けつつ、あちらの世界に残らざるを得ない、そんな話が叙情的かつ淡々と描かれている。
あっさりしすぎて少しコクが足りないかなあ、などと思ったりしたが、少し乾いた部分がないと、こうした叙情的な話を嫌う人もいるので、ちょうどよいかも知れない。
するっと読める明晰な文章だし、余韻も楽しめる。おススメ。


