2004年6月8日(火)ELEKING ANTENNA (blog) / book

鎮魂歌
グレアム・ジョイス 浅倉 久志
Amazon.comとの連携が出来る機能があるってんでちょっとテストついでに、最近読んだ本を。
早川の「プラチナ・ファンタジィ」の一冊。先月出たプリーストの『魔術師』が傑作だったので、味をしめて続けて読んでみる。事前情報は何もなく、訳者から類推するにヒドイものではなかろうとアタリをつけて買ったものだ。
エルサレムを舞台に、妻を失った元教師の英国人の主人公が、現実と幻想の間を行ったり来たりしつつ、妻に対する忠義と不実を縦軸に死海文書を横軸に織り成すファンタジーと要約してみるも何のことやら。
東雅夫の解説にもあるように、ダン・シモンズの『カーリーの歌』の雰囲気に近いものがある。内容はかなり違うけど、ルイス・シャイナーの『打ち捨てられし心の都』なんかもちょっと思い浮かべたかな。
現実と幻覚が交差するといっても表現に斬新な面もあまりなく、老婆が死んだ妻になったりマリアになったり元生徒になったりする程度で、現実崩壊感といったものはあまり喚起されない。
心理描写なんかにところどころ引き込まれる部分はあったものの、総じてちょっと退屈で期待はずれだったかな。
特に死海文書のくだりなんかも、こっちがあまり知識がないせいか、あっさりやり過ごされた感が残る。
でもこの叢書なかなかそそられるなあ。次はケリー・リンクなんか読んでみたい。
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シリーズ
- ELEKING'S CHOICE 【1997〜2000】
- 名古屋で生きる 【1997〜2000】
- 1997年11月 (1)
- エレキングの声 【1999〜2000】
- eな日常。 【2000】
- ELEKING'S ANTENNA 【2000】
- 2000年5月 (3)
- ELEKING ANTENNA (blog) 【2004〜2005】