本年もよろしくお願いします。
と書いたものの、ここを復活させたはいいがなかなか長い文章を書く気分になれずに、相変わらずTwitterに垂れ流すのみの毎日。
DVDを観ては寝落ちするし、本も途中挫折が多い。
読みかけの本が何冊も出来るばかりで、先月読了は4冊というていたらく。
いやあ、今年こそはもろもろエンジンかけていきたいものです。
12月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1185ページ
ナイス数:14ナイス
物語論 (講談社現代新書)
作家・漫画家・クリエイターの創作ノートとして興味深い。しかし橋本治の言葉にはいつも様々なヒントが隠されているなあ。
読了日:12月02日 著者:木村 俊介
人生作法入門 (河出文庫)
タイトルがいかにもナンだが、別に人生論の本ではなく、山口瞳の単行本未収録エッセイを収めた本。本にまとまった比較的手に入り易い山口瞳のエッセイをあらかた読んでしまった自分には有り難いが、寄せ集め感はあるなあ。というより、なぜ初出の記載が一切ないのかそれが大いに不満。河出文庫たるものなにをやっておるのか。
読了日:12月03日 著者:山口 瞳
キングを探せ (特別書き下ろし)
堪能した! ずいぶんシンプルな作品に感じるが満足度が高い。熟練の語り口とかなり整理された構成によるものであろう。パターン化しがちな構成に溺れずに謎への求心力を保ちつつ必要なことのみを描ききる潔さにも好感を持った。
読了日:12月09日 著者:法月 綸太郎
殺人者の空 (山野浩一傑作選Ⅱ) (創元SF文庫)
マイオールタイムベスト短編の「メシメリ街道」を久しぶりに再読。恐れていたとおり以前ほどの衝撃は感じない。でもやはり好きな作品。この集はかなり観念的な作品が多く、そうしたものは少し苦手かな。「開放時間」とかそっちの方が好き。
読了日:12月14日 著者:山野 浩一
2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
たまに昼飯を食べにいく「どんどん庵 金山店」が、少し間を空けた間に「あかつきうどん 金山店」という名前に変わっておった。
中央本線の鶴舞〜金山の高架下にある「山ちゃん」のすぐ隣にある店舗である。
8月8日OPENとなっており、お馴染みの黄色い看板が赤いそれに変わっているが、内装はほぼそのまま。
内容も同じセルフ店だが、そば・きしめん・丼物の提供を廃しうどんオンリー。温か冷かの区別だけ。
天ぷらとおにぎりとのセットで350円と値段を下げてきた。
これ税抜き表示なんで正確には367円なんだけど、どんどん庵だと同じ構成にすると480円以上になるので比べるとかなりお得感がある。
それでは近年隆盛の讃岐系チェーンに値段で負けるので、対抗してきたか、といったところ。
味の方は、今日はころうどん(冷たいうどん)にしたからはっきりとはわからないが、ほぼ同じかなあといった印象。でもうどんの印象がちょっと違ったかも。これは次回温かいのを食べて確かめよう。
しかし自宅の近所の支店も突如なくなったし、四日市方面に行った時は変なロゴの店舗(日清どん兵衛のパクリというかそのまんまの)を見かけたし、「どんどん庵」にいったい何があった?
「どんどん庵」とは「サガミチェーン」傘下の株式会社ディーディーエーが名古屋市を中心に愛三岐東海三県下に約70店舗を展開するセルフうどんチェーンである。
wikiを見ると会社の設立自体は1997年と最近だが、実質その歴史は古く、僕自身の記憶としては約40年前に今池ユニー内の店舗で食べたのが最初だ。
直営のほかFC店舗の比率がかなり高いようで、各店独自に出汁をとり、一見どこも同じようにみえても天ぷらメニューや一部サービスに店舗毎の特色もある。
今回の事態はいわゆる「FC抜け(フランチャイズの足抜け)」なのかなあ、と想像するわけだが、ファンとしては本体の安泰を望むばかりである。
かように「どんどん庵」のことになると少し熱くなるワタシであることは、古くからのこのブログの読者やTwitterのフォロワーの方なら先刻御承知であろう。
年に数回行われる「どんどん祭り」(うどん一人前が100円になったり、金券500円分等が配られるセール)のたびに騒いでいるアレのことである。
わーわー言ってる割りにはあまり共感を得られていないようなのだが、僕が「どんどん庵」ファンであるのには理由がある。
いわゆる味噌煮込みとかカレーうどんとかではない、昔からの大衆的な「名古屋のうどん」の味がここで味わえるからだ。
「どんどん庵」は立ち食いそば屋がほとんど存在しない名古屋においてそれに変わる存在、つまり名古屋における「富士そば」的な位置にあるといえよう。
このことはすなわち名古屋がそば文化ではなくうどん文化圏であることを如実に示している。
今でこそ当地にも美味しい蕎麦専門店が何軒も存在するが、昔から大衆的なそばはそば屋で食べるものではなく、うどん屋でサブメニュー的にあるのを食べるというのが一般的であったように思う。
公設市場には玉うどん(うどん玉)といって茹であげたうどんを一人前ずつまとめてあるものをガラス蓋のついた木箱に入れてずらっと並べたものを売っており、きしめん、そばも確かにその横に並べられていた(つまり、そばも茹でられたものが玉になっている)があくまでサブ扱い。
このうどん玉、お湯で少し温めて、一緒に売っているおつゆに入れればすぐに食べられるので、お昼の食卓などには良く出されたものである。天ぷらも一緒に売っているので面倒がない。
「どんどん庵」の仕組みもほぼその市場のうどんのそれを踏襲しているといってよい。
店に入るとまず、丼に入ったうどん、きしめん、そば、小盛、大盛等が棚に並べられており、好きな物を各自取る。
次にその麺をテボ(手持ちのついた深い金ざる)に入れ、湯が煮たっている麺茹で機で十数秒温める。
しっかり湯切りをして温まってほぐれた麺を丼に戻し、レジの横に並べられている天ぷら他のトッピング類やおにぎり、飲み物等のサイドメニューをお好みでトレイに載せる。
その時点でレジで支払いを済ませ、その先にある出汁つゆ供給機の蛇口をひねり、好きなだけつゆを入れ、ねぎを加え、お茶や水をとって好きな席に着席する。
そして卓上の一味を振りかけておもむろに頂き、食べ終わったらフードコート同様に食器返却口に自分で戻すというのがこのチェーンのスタイル「セルフシステム」である。
先に40年前に食べたのが初めてと書いたが、子供心にその「セルフシステム」がおもしろく、また市場で買って常に家で親しんでいるうどんの味に近いので、自分には「どんどん庵」は刷り込まれてしまっている存在といっても良い。
讃岐うどんのようにコシが強い麺ではなく、今でこそ改善されているものの悪く言えば昔は団子に近いような、いわゆるソフト麺のような口辺りの柔らかい麺に、ムロアジや鯖からとったと思われる雑味のある出汁に濃いめの醤油で成り立っているつゆの組み合わせは、特にこの地方以外の方には違和感があるようだ。
そういえば、他地方出身のコワモテの某ラーメン店オーナーがあからさまに馬鹿にしていたのを思い出す。「あんな麺」に「あんなつゆ」扱いであった。
でも、その意見はその意見でわかるのだ。
歯をはねかえすような強い弾力の麺といりこ出汁昆布つゆのうどんに馴染んだ舌にはまったく合わないであろう。
文化の違い、である。
しかしそれも崩れてきている、と思う。
玉うどんを対面で売る街の市場はほとんどなくなり、スーパーで売られているうどんの主流は讃岐の冷凍うどんではないだろうか。
確かにあれは保存も利き、扱いも便利だし美味い。
また飲食店も多様化し、先に挙げた複数の讃岐うどんチェーンの進出や関西風うどんなどが手軽に食べられる。
ひょっとしたらいわゆる「名古屋風」のうどんを食べる機会より多くなっているかもしれない。
大衆店ではあるものの「どんどん庵」は、セルフうどん店として決して安価ではない。
さぬきうどんのセルフには一杯100円の店がゴロゴロしているが、「どんどん庵」では一杯280円である。てんぷらひとつ載せておにぎりひとつでもつければ500円に手が届く。無料トッピングの数も少ない(以前は花かつおも無料だったよなあ)。
そのような状況は会社も認識しているのだろう。「どんどん祭り」の開催は以前より頻繁に行われているように感じるし、従来値段が少し高かったころ(冷)を温と同じ値段に下げたり、つゆに関西風の白出汁を加え、従来の赤と選択できるようにしたり、季節毎のメニューを投入したり、名古屋名物のあんかけパスタを提供できる店舗を作ったりと、小さな改革もちらほら見られる。
ファンとしては、とにかく頑張ってくれ、としか云いようがない。
その僕にしたって「丸亀製麺」等讃岐系チェーンの方が総合すれば魅力的にみえる時も多いのだ。
値段を下げメニューを絞った「あかつきうどん」が「どんどん庵」が変身していく姿のひとつの手本となるのか、そうではないのか、しばらく静観してみようと思う。
ナゴヤエレキングブログ、久々に更新を再開させたいと思います。
このブログタイトルでの最後の更新は2年前の2009年4月27日のこの記事でした。
以来、はてなダイアリーに場所を移して「エレキングな日常。」として日記ブログを綴ってまいりましたが、それも2010年初頭、突如それまで十数年間遠ざけてきた「映画・DVD鑑賞」にかぶれたことにより、たちまち映画ブログと化し、2010年夏頃その記事を「シネマエレキング」として独立させたことによりぱったり更新が途絶えてしまうという憂き目に。
そのままずっと読書メーターの転記のみとなり放置してきましたが、ドメイン変更・サーバー移転を期に更新を再開させてみよっかなー、と気まぐれております。
それにあたり、コンテンツを集積させる意味もあって、とりあえず「エレキングな日常。」のエントリーをすべてこちらに取込みました。カテゴリ名がそうなっているものがそれです。
今回、はてなダイアリーからMovableType5にエントリーを移すにあたって、記事のエクスポート、インポートをしたわけですが、いわゆる「はてな表記」という奴が邪魔をしてそのままだと表示が美しくないんで、結局インポート前のデータをエディタでグリグリいじることになりました。
ま、タグの一括置き換えや削除とcss一本追加するぐらいでそれほど大変ってわけじゃあなかったんだけど、普段そんなにMTなりHTMLなりいじってないんでいろいろ思い出さなきゃいけないことがw。
今回拾ってきて使わせて頂いているスタイルは、スマートフォン表示にも最適化されているようなので、Twitterからお越しの方も安心。
ここ数年はネット上では主にtwitterに生息しており、140文字以上の文章がかけるかどうか非常に疑問ですが(「シネマエレキング」もtwitterのつぶやきを引き延ばしてるだけw)、ま、古いお付き合いの方はこれまでのように長ーい目で見て頂いて、ひとつ今後ともよろしくお願い申しあげます。
つか、シネマエレキングも10本ぐらい更新が溜まってるんだけどな!
あ、新装開店にあたって「プロフィール」と「名古屋エレキング倶楽部について」も久々に手を加えておきましたので、ご覧頂ければどんな奴か、どんなことをやってきたかおわかり頂けるかと思いますんでそちらも是非。
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すっかり忘れておりました。
一応ポスト。
12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2713ページ
スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
「引き潮」は確かに飛び込んでくるけどそんなにいいかなあ。僕は「ローグ・ファーム」が結構好きかも。SF的に高度な作品多し。
読了日:12月01日 著者:グレッグ・イーガン,ジェフリー・A・ランディス,メアリ・スーン・リー,ロバート・J・ソウヤー,キャスリン・アン・グーナン,デイヴィッド・マルセク,デイヴィッド・ブリン,ブライアン・W・オールディス,ロバート・チャールズ・ウィルスン,マイクル・G・コーニイ,イアン・マクドナルド,チャールズ・ストロス
リア家の人々
形骸化する家父長制の家族で暮らす父と三人娘とその周囲の人間の心の動きの機微と、戦後から昭和40年代前半にかけての社会の大きなうねりとをまったく同じ手つきで見事に描き出す。どちらが主でどちらが従でもない。橋本治にしか書けない小説。彼がこの三部作を経てどのステージに進むのか楽しみだ。
読了日:12月07日 著者:橋本 治
NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
#nova3 なんといっても瀬名秀明「希望」だろう。久々にSF読んで感動した。全部理解できたとはとても云えないが伝わってくるものは計り知れない。長谷敏司の「東山屋敷の人々」も好み。硬軟とりまぜつつもなんとも凄いアンソロジーになってきたなあ。
読了日:12月12日 著者:大森 望
贋食物誌 (中公文庫 よ 17-12)
書名に「贋」とあるように、各タイトルに「食物」の名前が掲げられているが、内容はグルメエッセイの類ではない。ま、そのまま食べ物の話になることもあるが、「食物」の名前をサカナにした自由闊達なエッセイである。夕刊フジのVS山藤章二のシリーズは筒井康隆の『地獄の沙汰も金次第』を嚆矢として大好きであれこれ読んできたが、エッセイとイラストの丁々発止が楽しい。吉行のこのシリーズはその部分がいささか弱いかな。山藤章二が一方的におちょくってる感じで、吉行の返しが物足りない。
読了日:12月15日 著者:吉行 淳之介
KAGEROU
取り巻く雑音が多すぎるのはこの本にとって不幸なことだなあ、と思いつつも、その雑音のおかげで多数の人が手に取ることができたわけで一概にそうとも云えないのかしら。この本自体に巻き付いている帯の文句からして既に充分雑音なわけで、それらを無視したいものだ。比較的好意的に読めた。手触りもいいし、細部もよく考えられている。ただ後半もう少し丁寧に進めたいところだった惜しいなあと思う。万人に勧めようとまでは思わないが、興味を持った人なら臆さずに読むといいと思う。すぐ読めるし。
読了日:12月16日 著者:齋藤智裕
竜が最後に帰る場所
恒川光太郎よどこへ行くと思った時期もあったが、このところさらに作家性を極めつつあり、どれも読み応えのある傑作短編集。この世の一枚裏側の世界を描かせたらピカ一の腕。「鸚鵡幻想曲」の崩壊感にシビレつつ二段構えの物語構成に目をパチクリ。
読了日:12月21日 著者:恒川 光太郎
俺俺
不条理実存サバイバル小説なんてまとめ方をすると怒られるだろうが、大変面白く読んだ。前半はかなり好き。後半はちょっと堂々めぐり気味で若干しつこい印象が残ったのが残念。
読了日:12月25日 著者:星野 智幸
Kitano par Kitano 北野武による「たけし」
たけしの言葉が翻訳調で語られてるのはもちろん違和感あるのだが、内容はとても興味深い。そしてかなりボリューミー。北野武の特異な人間像を浮き彫りにするインタビューとしては労作だと思う。アンビバレンツな死生観が興味深い。
読了日:12月28日 著者:北野武,ミシェル・テマン
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